新天町物語
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第21回
どんたく名物・新天町どんたく隊

■1957(昭和32)年、それまで福岡市と福岡商工会議所の共催だった博多どんたくの運営が、博多どんたく・港まつり振興会にバトンタッチされた。そして、その年から優秀どんたく隊の表彰が実施されることになった。
記念すべき第1回の特等賞に輝いたのが、ほかでもない新天町。「どんたくの性格上、踊りだけでなく道行きばやしも重点的に審査した」とは、当時の同振興会のコメント。華やかさもさることながら、伝統をしっかりと受け継いでいる点が高く評価されたといえる。
特等を取った新天町のどんたく隊は、その後イベントなどにも駆り出されるようになる。例えばその年の5月13日には、福岡空港で行われた日本航空の飛行機「シティ・オブ・フクオカ」号の命名式に参加。白地に紫の縦じま模様、銀ラメの帯姿で大挙して空港に繰り出し、日航機の周りで新天音頭をひと踊りして参列者を大いに沸かせている。
さらに61年には大村崑、芦屋雁之助出演の松竹映画「続々々番頭はんと丁稚(でっち)どん」の福岡ロケで大活躍。博多に集金に来たという設定の出演陣が博多どんたくに巻き込まれておかしな騒ぎになるというストーリー。どんたく前の3月のことだったが、一足早く新天町のどんたく隊が出動、清流公園や新天町で行われた撮影に協力した。
どんたくへの情熱や参加人数、そして完成度。「どんたく隊といえば新天町」と言っても過言ではなかった。

 

   
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