新天町物語
ホーム > 新天町物語
第14回
テーマソング

この年のどんたくから早速「新天音頭」が踊られた(1947年)

■新天町では、これまでいくつかのテーマソングが作られている。最初は、創業翌年の1947(昭和22)年2月に一般から歌詞を募集した「新天音頭」。商店街のテーマ曲は、まだ全国的にも珍しい存在。作家の火野葦平、演劇研究家の西頭三太郎、歌人の持田勝穂らを迎えて審査した。応募数およそ1300点から選ばれたのは、福岡県中間町(現中間市)に住む宮原正一さんの作品だった。

♪博多 博多人形にたずねたら
博多名所が増えたそな
老舗 老舗そろえた新天町
82軒に灯がともりゃ
サッサ 心に灯がともる
♪街は 街は明るいアラモード
そぞろ歩きの人の波
名さえ 名さえうれしい新天町  かわいあの娘が寄って行きゃ
サッサ ジープも寄って行く

 作曲は、新天町の左座茶店と縁せき関係の左座寿録。藤間勘尭が振り付けし、以後、機会あるごとに歌い踊られた。翌年はコロムビアに委嘱、人気歌手・霧島昇の美声でレコード化もされている。
2曲目は1959(昭和34)年10月に募集して、翌年2月に審査。福岡市藤崎(現早良区藤崎)の宮田一将さんの詞が一席に入選した。

♪たれかさん
いつでもいちばん
おしゃれさん
新天町へ行ってみて   あなたの秘密わかったわ
ウフフ やっぱり
博多の花道新天町
♪たれかさん
ないものほしがる 
あまんじゃく
新天町へ行ってみて
そのあとちょっと顔見せて
ウフフ やっぱり
博多の花道新天町

 曲も新しく募集したが、ふさわしい作品がなかったとか。残念なことに2曲目は不発に終わったという。

 
新天町物語TOP